日本の木を100%使う – ひだまりにゅーす 日本の木を100%使う - ひだまりにゅーす

社長ごろく

2021.11.07

日本の木を100%使う

ひだまりほーむの住まいに使うスギやヒノキと言った木材は、そのほとんどが「岐阜県産材」です。 一部、岐阜県以外(埼玉県西山材など)の木材を使いますが、すべては国産材。 よって、ひだまりの現場には、外国の木材は一切ありません。 国産材100%への挑戦は、かれこれ20年ほど前。 その当時は、一部に外国の木材を下地に使っていました。 しかし、 あるお客様に「なぜ、100%国産材に出来ないのですか?」と問われたことがキッカケで100%利用に向けての挑戦が始まりました。 その質問を受けて「ハッ」とした記憶を鮮明に覚えています。 というのも、 その当時、「国産材100%利用」というよりも、「国産材を使っている」という感じであり、そのことに疑問すら感じていませんでした。 そもそも、国産材100%が実現できる?とは思ってもいなかったというのが、本音だった気がします。 しかし、そのお客様の素朴な質問は至極まっとうな話。 ここから国産材100%の挑戦が始まります。 結論から言うと、言うは易し。。。でした。 まずは、胴縁という下地材をスギに変えます。 しかし、スギの胴縁というモノ自体が生産をされていません。 あくまでも憶測ですが、胴縁の外国産材の率は90%ゆうに超えていたと思われます。 スギの胴縁がなく、最初からとん挫。 しかし、そこは材木屋である鷲見製材は、ならば自分たちで作ろうという事で、スギの胴縁を作り始めました。 当然に単価は上がります。 その後、次の問題が発生します。 木材の「乾燥」の問題です。 下地材が乾燥をしていないと、施工後に「狂い」が生じ、壁などの不陸の原因になります。 この乾燥も手を焼きます。 というように、国産材100%の挑戦は簡単ではなく、苦労と努力の連続でした。 それでも、100%にこだわるのは、日本の森・岐阜の森を守るために始まった家づくり。 そのれを達成するためには、100%である必要がある。 その意地とプライドと言っても良かったかもしれません。 当初、下地材とはいえ、外国産の木材を使っていることに疑問も感じなかった我々が、 お客様の声により気づかされ、そこに意味を見出し、挑戦し続けてきた。 お客様の声からの改善は、その他にも色々とあります。 というよりも、お客様の声により完全をし続けてきたのがひだまりほーむの歴史でもあります。 今後も、お客様の声に耳を傾け、真摯に向き合って参ります。
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