日本の木を100%使う
ひだまりほーむの住まいに使うスギやヒノキと言った木材は、そのほとんどが「岐阜県産材」です。
一部、岐阜県以外(埼玉県西山材など)の木材を使いますが、すべては国産材。
よって、ひだまりの現場には、外国の木材は一切ありません。
国産材100%への挑戦は、かれこれ20年ほど前。
その当時は、一部に外国の木材を下地に使っていました。
しかし、
あるお客様に「なぜ、100%国産材に出来ないのですか?」と問われたことがキッカケで100%利用に向けての挑戦が始まりました。
その質問を受けて「ハッ」とした記憶を鮮明に覚えています。
というのも、
その当時、「国産材100%利用」というよりも、「国産材を使っている」という感じであり、そのことに疑問すら感じていませんでした。
そもそも、国産材100%が実現できる?とは思ってもいなかったというのが、本音だった気がします。
しかし、そのお客様の素朴な質問は至極まっとうな話。
ここから国産材100%の挑戦が始まります。
結論から言うと、言うは易し。。。でした。
まずは、胴縁という下地材をスギに変えます。
しかし、スギの胴縁というモノ自体が生産をされていません。
あくまでも憶測ですが、胴縁の外国産材の率は90%ゆうに超えていたと思われます。
スギの胴縁がなく、最初からとん挫。
しかし、そこは材木屋である鷲見製材は、ならば自分たちで作ろうという事で、スギの胴縁を作り始めました。
当然に単価は上がります。
その後、次の問題が発生します。
木材の「乾燥」の問題です。
下地材が乾燥をしていないと、施工後に「狂い」が生じ、壁などの不陸の原因になります。
この乾燥も手を焼きます。
というように、国産材100%の挑戦は簡単ではなく、苦労と努力の連続でした。
それでも、100%にこだわるのは、日本の森・岐阜の森を守るために始まった家づくり。
そのれを達成するためには、100%である必要がある。
その意地とプライドと言っても良かったかもしれません。
当初、下地材とはいえ、外国産の木材を使っていることに疑問も感じなかった我々が、
お客様の声により気づかされ、そこに意味を見出し、挑戦し続けてきた。
お客様の声からの改善は、その他にも色々とあります。
というよりも、お客様の声により完全をし続けてきたのがひだまりほーむの歴史でもあります。
今後も、お客様の声に耳を傾け、真摯に向き合って参ります。